科学技術社会論入門




担当:伊藤憲二
開講場所は変更の可能性がある。場所については担当者に問い合わせること。
開講時間:不定期変則

この授業の目的




この授業の目的は、「科学と社会」専攻の大学院生および「科学と社会」に関心のある生命系大学院生を対象とし、日本語の文献を中心に科学技術社会論に関する基本文献を批判的に読み解き、討論することを通し、この分野の基本的な前提や方法論を習得することにある。

Prerequisite



日本語の読み書きと日本語で学問的な討論ができること。ただし、英語仕様者の履修も認める。その場合は、日本語または英語での読み書きと、英語での学問的な討論が出来ることを履修の前提条件とする。

その他の注意


履修希望者は、直接担当者に連絡すること。日程調整を行い、初回のミーティングを開く。

下の授業日程は暫定的なものであり、種々の理由で日程を変更することがあるので必要があれば相談すること。

授業の形態




参加者全員が各々、指定された文献を読み、討論に備えて参加するものとする。授業は文献についての討論を中心とする。

授業以外の課題


Mid-term assignment:


学期中に短い文章(A4で2−3枚程度)を書く。課題と締め切りは授業中に指示する。

Final assignment:


授業で扱った文献またはそれ以外の文献を一つ、または複数選んで、書評論文を執筆する。字数は8000字程度。書評論文の要件については、授業中に指示する。

成績評価の方法



Participation: 45% 討論への参加と討論の質に基づいて行う。
Mid-term assignment 15%
Final assignment 40%

参考文献


一般的なSTSの入門書として、

コリンズ&ピンチ『迷路のなかのテクノロジー』

科学史の入門書として
古川安『科学の社会史』


授業内容



1.イントロダクション、講義


Reading assingmentの解説と狙い


2.科学哲学


カール・ポパー『科学的発見の論理』から第一章「若干の基本的諸問題の検討」30−58頁(Karl Popper, “A Survey of Some Fundamental Problems,” Ch. 1. Of Popper, The Logic of Scientific Discovery (Routlege, 1992))


3.古典的科学の社会史。高等職人説


エドガー・ツィルゼル「科学の社会学的基盤」『科学と社会』みすず書房、1967、1−30頁(Edgar Zilzel, “The Sociological Roots of Science, “reprinted in Social Studies of Science 30(6), 2000: 935-49).

4.古典的科学社会学(科学者集団の社会学)


ロバート・K・マートン「科学と民主的社会構造」および「清教主義・敬虔主義と科学」『社会理論と社会構造』みすず書房、1961、491−513頁、524−555頁

5.パラダイム論


トーマス・クーン『科学革命の構造』


6.SSK,構築主義


デイヴィッド・ブルア『数学の社会学』培風館、1985から、第一章と第二章(1−61頁)


7.科学の構築主義


スティーブン・シェイピン「エディンバラ骨相学論争」ロイ・ウォリス編『排除される知:社会的に認知されない科学』青土社、1986、133−200頁。


8.人工物の政治学


ラングドン・ウィナー「人工物に政治はあるか」『鯨と原子炉』紀伊国屋書店、2000、45−76頁