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研究所研究というのは、英語でいうところのLaboratory Studiesの部分的なカウンターパートとして用いています。laboratoryというのはもちろん実験室という意味でもあるので、実験室研究とも訳されるわけですが、Fermilabとか、Brookhaven National Laboratoryとかいうように、巨大科学の研究室についてもlaboratoryという言葉で言われるので、実験室という、あたかも一つの部屋のなかの話であるかのような訳語は適切ではありません。もっとも、本当に実験室のなかの話もあるので、まったく的外れというわけでもないのですが、laboratory studiesの研究のなかでは、高エネルギー物理の巨大科学研究所が大きな位置を占めるので、それらを除外するような訳語は問題が大きいでしょう。
アメリカやヨーロッパでは、この種類の研究は社会学者や、人類学者が中心となってやってきたわけですが、科学社会学や、科学人類の研究者が少ない日本では、巨大科学の研究所があるにもかかわらず、この種の研究はあまりなされませんでした(少なくとも、日本人によってはあまりなされませんでした)。総研大は、日本の代表的な純粋科学の研究所のいくつかを基盤機関としていますので、この種の研究をするのには非常に都合のいい位置にあります。
高エネルギー物理学の研究所についてのlaboratory studiesのうち、歴史家による代表的な研究はPeter Galisonによるもので、彼の研究の一つのポイントは、巨大科学の研究所内に、いくつか下位文化が同居し、trading zoneをつくっていることを明らかにしたことにあります。Galisonは私の指導教授ですが、Laboratory studiesといっても、私が目指しているのは、研究所内部の話だけではなく、それと社会・地域との関係についての研究です。これについては、最近、研究があらわれ始めており、今後の成長が期待されると思います。
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研究所研究

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